カクキューの八丁味噌を愛した著名人

たなかよしお
田中芳男

1838年(天保9年)~1916年(大正5年)
長野県出身。学者。政治家。男爵。
博物学、植物学の第一人者であり、明治政府の官僚としても活躍しました。

パリ、ウィーン、フィラデルフィアの万国博覧会に派遣され、国内外の物産、博覧会に関わり博物館の設立を考案し「日本の博物館の父」と呼ばれています。

当社史料室には当社の引札(チラシ)が残されています。引札には、1881年(明治14年)に開催した第2回内国勧業博覧会で受賞した褒状の写しに、当時審査部長であった田中芳男の名前が記されています。

1910年(明治43年)に田中芳男はカクキューの八丁味噌を称賛し「天下一品」と揮毫し、当主に贈りました。最初は東海道沿いに構えていた旧店舗入口に掲げられていましたが、現在は昭和2年に完成した本社屋(平成8年に文化庁の登録有形文化財に登録)入口に掲げられています。

岡崎市美術博物館で明治150年の節目となった2018年(平成30年)9月29日~11月11日に「明治150年 近代日本の挑戦者たち博覧会にみる明治の三河」が開催されました。当社は「引札」「天下一品」の書などを出品しました。

カクキューの旧店舗

カクキューの本社屋

田中芳男の書「天下一品」

田中芳男の書「天下一品」拡大図

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