カクキューの八丁味噌を愛した著名人

きくちかん
菊池寛

1888年(明治21年)~1948年(昭和23年)
香川県出身。作家・ジャーナリスト・実業家。「文藝春秋」創刊。
今年2014年(平成26年)に150回目を迎えた「芥川賞」「直木賞」を創設。

当社史料室には昭和初期にお客様の御用命により、菊池寛の自宅宛に味噌をお送りした記録が残っております。自宅は東京都豊島区。

1912年(明治45年)愛知県蒲郡市の竹島の対岸に滝信四郎氏により料亭旅館「常磐館」が建てられました。眺めは別格で、1922年(大正11年)に菊池寛が小説「火華」で初めて常磐館を紹介しました。
当時の総支配人であった三村三時氏のはたらきにより、その後多くの文人達が常磐館を訪れ、作品に描写しました。

当時の常磐館の名物が、カクキューの八丁味噌を使用した「アサリ汁」と、「あさりとワケギのぬたあえ」でした。
常磐館の御縁でしょうか、志賀直哉・谷崎潤一郎・川端康成・尾崎士郎・三島由紀夫・山本有三・与謝野晶子・花柳章太郎等の味噌の注文書など、多くの資料が当社の史料室に残っております。

常磐館跡地には「海辺の文学記念館」が建立され、ゆかりの作家や作品が紹介されています。
また、竹島水族館に隣接する「竹島パルク」内には、三村三時氏ゆかりのお土産店「趣味のおみやげ みむら」がありました(竹島パルクの営業終了に伴い、惜しまれつつも2022年5月31日をもって閉店されました)。

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